Black Beauty~Les Paul Customを弾くギタリスト〜その4:Peter Frampton

 1970年代も後半に突入した頃、NHK総合放送で不定期にオンエアされていた「ヤング・ミュージック・ショウ」という番組があった。最初に遭遇したのは確かロニー・ウッドが加入して間もない、ローリング・ストーンズのパリ公演。その次か、さらにその次くらいにオンエアーされたのが、当時「Frampton Comes Alive」というタイトルの2枚組(もちろんアナログの)ライヴアルバムが米国で700万枚(!)越えの大々ヒットとなっていたイングランド人シンガーギタリスト、ピーター・フランプトン。

 この人のトレードマークとなっていたのが1950年代製のGibson Les Paul Customの、それも前出のジミー・ペイジ、キース・リチャーズ、エリック・クラプトンと同じ3ピックアップ仕様のモデル。少しだけ違うのはピックアップまわりのエスカッションとピックアップ・スイッチ部分のプレートを白いものに換えてあるところ。当時はポップなロック・ギタリストという印象が強かったが、かなり久々に聴いてみると、ダリル・ホールやトッド・ラングレンなどを思わせる、ブルー・アイド・ソウルのテイストを感じる。ギタープレイもブルージーかつ3ピックアップス・ビューティーのサウンド・バリエーションを活かしていて、実に素晴らしい!ドラムス、ベース、キーボード、ギターの4人組バンド、やっぱり好きだ。